多目的な使用ができる枕型分銅を扱う会社
分銅というと、多くの方が物の重さを計測するものだとイメージされることでしょう。
日本では江戸時代にオランダから天秤が持ち込まれ、金・銀の貨幣の計測からお薬の調合にも使用されてきました。
現在ではデジタルメーターが主流になっていますが、数ミリグラム単位の重さを知るには今も分銅が用いられるほど重宝されています。
茨城に本社を構える「株式会社大正天びん製作所」は、国内に4つしかない分銅の製造メーカーです。
ここでは従来までの重さの測量が可能な分銅に加えて、建設・生産現場でも活躍する多目的機能を有した枕型分銅の製造販売もなされています。
枕型分銅とは長方形の形状をしており、上部に持ち手が付いている独特の形をしたものです。
1kg〜100kgまでの重量があり、一般的な測量はもちろんのこと錘として使用することも想定されたものです。
ビルの建設現場で鉄骨を持ち上げる時、そのままクレーン車で吊るすと左右のバランスを崩して落下する恐れがあります。
この時、鉄骨の左右に必ず錘を装着しなくてはいけませんが、この役目を担えるのも枕型分銅です。
「株式会社大正天びん製作所」の製品の場合、より耐候性・耐久性を高めた非磁性ステンレスで作られています。
これにより素手で取り扱っても錆びる心配がなく、さらに水にぬれても質量変化が起こることもありません。
多目的な使用を可能としている分銅で、さまざまな現場で活躍してくれるアイテムといえるでしょう。